彼は、不器用だ。
人と比較して、「俺のほうが優れてる!」とか、すぐやりたがる。
ふと、やりたくてやっただけなはずの行動なのに、誰かに褒めてもらおうとしたりする。
彼は、怖がりだ。
ちょっと嫌なことがあったら、「ああ、もう嫌だ、逃げたい」とか言い出す。
ちょっと行ったことない場所に行ったり、あったことない人に会おうとすると、「ちょっと待って、、逃げたい、、」とか言い出して、胸の太鼓をドンドコ鳴らしてくる。
彼のせいで、彼は苦しんできた。
本心を出せずモヤついたり、どこかを目指しては疲れたり、生きることが苦しくなったり。
でも、彼は彼なりに頑張ってくれた。
不器用なりに、精一杯、愛されようと、頑張った。
ビビリなりに、彼を導こうと、頑張った。
本当にありがとう。
彼は、愛おしい存在だ。
ごめんね、気づいてあげられてなくて。
今まで頑張ってくれてありがとう。
あなたのお陰で、ここまで来られました。
お疲れ様。
私は彼を、彼の全てを愛そう。
慈悲深く、彼とともに歩もう。
彼の全てを、赦し、愛そうではないか。
彼のすべてを愛したとき、私は、”わたし”になった。